男性育休って取った方がいいの?
夫婦で検討するときのポイントが知りたい…。
こんな悩みにお答えします。
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最近は育休を取る男性が増えているので、自分も取った方がいいのかと迷いますよね。
ただ、何を基準に取得を判断すればいいのかわからずに困ることもあると思います。
そこでこの記事では、実際に育休を取った当サイト管理人がそれぞれの家庭で検討するべき5つのポイントを紹介していきます。このポイントを検討すれば男性育休が必要か否かが見えてくるはずです。
男性育休について夫婦で話し合おう!
育休を取得する男性は毎年増加しています。男性が育休を取りやすくなる法改正も進行中。政府は2025年までに男性育休の取得率を30%に引き上げる目標をかかげています。
一方で、家事育児の分担や暮らしの収支は家庭によってさまざま。当然ながら、男性育休が必要か否かは各家庭で違ってきます。
男性育休を取らなきゃよかった、反対に取っておけばよかったと後悔しないためにも、夫婦でしっかりと話し合いをしましょう。
男性育休を検討するときのポイント
男性育休について検討するときのポイントは以下の5つです。
検討ポイント
- まずは制度を理解する
- 家計について話し合う
- 育児環境について話し合う
- メリット・デメリットから検討する
- 取得する場合、いつからどれくらい取るのか決める
一つずつ詳しく解説していきます!
まずは制度を理解する
育休を取るか検討する前に、育休がどんな制度なのかを夫婦で共有しましょう。
話し合いを前へ進めるためには、育休への認識を一致させることが不可欠です。育休制度については以下の記事に要点をまとめているのでチェックしてみてください。
【2022年4月最新】男性育休って何?5分で要点だけを分かりやすく解説
家計について話し合う
育休を取った場合、暮らしの収支に問題はないかを夫婦で話し合いましょう。
貯金が一切なく、わずかでも手取りが減ったら生活できなくなる状況であれば、男性育休は取らない方がいいかもしれません。
育休が家計に与える影響をざっくり説明すると以下の3つになります。
育休が家計に与える影響
- 育休中は育児休業給付金を受け取れるが、手取りは減る
- 育児休業給付金を受け取れるタイミングは育休開始日の2~3ヵ月後
- ボーナスが出るかは会社によって違うので確認が必要
このほか、子供が生まれるとおむつ代やベビーベッド代などこれまでなかった出費が増えます。
育休中の生活費を確保できるかは取得期間によっても違ってきます。
1ヵ月未満であれば家計に与える影響は少なくて済みますが、3ヵ月以上取得する場合は生活費2~3ヵ月分くらいの貯金が必要です。
育休中のお金については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
【男性育休】いつから取得できる?給料はどうなる?取得期間とお金について解説
育児環境について話し合う
続いて、育児環境について話し合いましょう。
誰がどれだけ育児に関わるかを明確にすることで、自分たちの育児環境がわかってきます。以下の項目を夫婦で確認しましょう。
- 家事育児の分担をどうするか
- 祖父母など第三者の手は借りられるか
- 育児のために残業を減らしたり有給を使えるか
まだ妊娠中で家事育児の分担がイメージしにくい場合は、19時~23時は父親が担当するなど時間で区切って検討するのがおすすめです。
家事育児仕事と親のやることは多いですから、母親にとっても父親にとっても無理のない環境作りが大切になってきます。
育児中は慌ただしい生活になりやすいので、休憩時間を確保できるかについても話し合っておくといいと思います。
0歳児育児のタスクはパンクしがち
0歳児育児には膨大なタスクがあります。
どれだけ多いかを知るには実際のスケジュールを見た方が早いので、例としてうちの子の1日の記録を紹介します。
この日は母乳を11回、ミルクを8回、おむつ替えを13回しました。
ほとんど寝ずにお世話をしていることが見てわかると思います。0歳児育児は毎日こんな感じです。
この膨大なタスクに対して自分たちのリソースが不足していると、どこかで無理が生じてしまいます。
母親のワンオペ育児が常態化しそう…父親が仕事と育児で板ばさみになりそう…などリソース不足が懸念される場合は、男性育休を前向きに検討していいはずです。
メリット・デメリットから検討する
男性育休の取得に迷ったらメリット・デメリットから検討するのもおすすめです。
男性育休のメリット
男性育休の主なメリットは以下の通りです。
父親の メリット | ・育児に集中できる ・家族との親密な時間を過ごせる ・育児スキルが身に付く ・夫婦関係が良くなる ・父親自身の成長につながる |
母親の メリット | ・育児負担を夫婦で分け合える ・夫婦関係が良くなる ・育児の悩みや喜びを夫婦で共有できる |
子供の メリット | ・父親との関係が良くなる ・父親の育児参加は子供の発育に良い影響を与える※1 |
会社の メリット | ・国や都道府県から助成金を受け取れる ・男性育休の実績は企業イメージの向上につながる |
このようにさまざまなメリットがありますが、一番のメリットは育児に集中できる点です。
仕事を抱えながら育児をしていると、どうしても頭のどこかで明日の仕事のことを意識してしまいますが、男性育休を取っていればそんなことはありません。
普段から複数の大人が育児に関われる環境であれば話は別ですが、普通の家庭であれば父親が育休を取る価値は大いにあると思います。
男性育休は母親や子供だけでなく、父親や会社にもメリットがあります。
私自身、仕事では味わえない経験をたくさん積んだことで人として成長できたと感じています。
男性育休のデメリット
続いて男性育休の主なデメリットを紹介します。
男性育休の主なデメリット
- 収入が減る
- 育休の取得前後で引き継ぎや挨拶回りなどの調整が必要
- キャリアへの影響が心配
やはり一番のデメリットは収入が減る点です。
そのほか、引き継ぎや復帰後のキャリアなど仕事に与える影響も気になります。
目先の仕事に悪影響が出るかは業務内容によって変わってきますが、キャリアへの影響は過度に心配しなくても大丈夫だと思います。
理由は、数年以内に男性の育休取得率は飛躍的に伸びる※2ので、取得者一人ひとりが目立たなくなるからです。
詳しくは以下の記事にまとめてあるので、気になる方はチェックしてみてください。
【体験談】男性育休を取得して感じた7つのメリットを紹介!デメリットもお伝えします
今を逃すともうこんなチャンスはない
個人的には、男性育休は取れるなら取った方がいいと思っています。
育休を取り夫婦で育児に専念することで、仕事だけの生活では決して得ることのできない充実した時間を過ごせるからです。
男性育休を取っておけばよかったと後悔しないためにも、2度とないチャンスを活かしましょう!
いつからどれくらい取得するか検討する
育休を取得する場合、いつからどれくらい取るかを決める必要があります。
家庭によって里帰り出産や引っ越しなどのイベントがあると思うので、夫婦で話し合って都合のいい時期を決めましょう。
個人的には出産予定日から取るのがおすすめです!
理由は以下の記事にまとめているので気になる方はチェックしてください。
まとめ:夫婦の意見がまとまったら上司へ育休の取得希望を申し出よう
男性育休の検討ポイント
- まずは制度を理解する
- 家計について話し合う
- 育児環境について話し合う
- メリット・デメリットから検討する
- いつからどれくらい取るのか決める
男性育休は家族にとっても男性自身にとっても会社にとってもメリットがあります。
得るものが多い制度なので可能なら取得したいですね。
いつからどれくらい取得したいかが決まったら、上司へ育休の取得希望を申し出ましょう。
申し出については以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
【男性育休ロードマップ】取得までにやることまとめ【取得者目線】
- ※1参考:石井クンツ昌子.”父親の役割と子育て参加”.お茶の水女子大学大学院.(参照2022-01-26)
- ※2参考:”第5次男女共同参画基本計画”.内閣府.(参照2022-01-26)