この記事では、ベビービョルンの抱っこ紐「MOVE」を1年半使った感想をお伝えします。
MOVEのおすすめポイントの簡単なまとめは以下の通りです。
- リュックを背負ったまま赤ちゃんを出し入れできる
- クッション性が高く肩や腰への負担が少ない
- ベルト調整がラクなので夫婦で兼用しやすい
- 個人的にはエルゴやONE KAIよりも使いやすい
抱っこ紐は長く使う育児グッズなので自分に合ったものを選びたいですよね。
安全性やクッション性の高さもさることながら、使いやすさも重視したい方は多いのではないでしょうか。
この記事では、「使いやすさとクッション性を両立した抱っこ紐」と紹介されることの多いベビービョルンのMOVEをレビューします。
生後3ヵ月~1歳8ヵ月まで使ったので、実際の使用感をメリット・デメリット含めてお伝えします!
我が家がMOVEを選んだ理由
我が家で最初に使っていた抱っこ紐はエルゴのOMNI360クールエアでした。
抱っこ紐といえばエルゴといってもいいくらい人気のメーカーなので使いやすいだろうと思って購入したのですが、
実際に使ってみると背中のバックルに手が届きづらかったり、赤ちゃんの出し入れが面倒だったりと不便さを感じました。
もっと自分達に合う抱っこ紐はないかといろいろ試着した結果、リュックを背負ったまま赤ちゃんを出し入れできてクッション性も高いMOVEにたどり着きました。
なので、今回はエルゴOMNI360クールエアとの比較も含めてレビューしていきます。
ネットの口コミとスペック
レビューに進む前にネットの口コミを紹介しておきます。
MOVEの良い口コミ
最初に良い口コミの紹介です。
個人的神育児用品②
— ほしの あこ®︎@8m🐘🦖 (@hoshino_ako) August 13, 2021
ベビージョルン ベビーキャリアMOVE
この抱っこ紐はまじ神!
装着&着脱が超簡単で、ぐずった時の寝かしつけに大活躍
MINIと違って肩にクッションパットが入ってるので、4ヶ月7kgの息子氏を1時間抱っこしても肩が全然痛くない
あとメッシュ素材なので暑い時期も快適 pic.twitter.com/NNVOEih8cK
妊娠中から腰痛に悩んでいました。産後も抱っこでだんだん腰痛が悪化。思うように抱っこができず悩んでいましたが、この製品と出会ったおかげで抱っこしてお散歩もできます。とても腰が楽でびっくりしています。
ベビーキャリア MOVEエアリーメッシュ (スタイ付き) - BabyBjorn - ベビービョルン オフィシャルウェブサイト
「着脱がラク」
「肩や腰の負担が少ない」
という声が多く、楽天の総合評価も4.71とかなり高評価です。
その他には、
「赤ちゃんがよく眠る」
「全面メッシュなので通気性が高い」
という声もありました。
MOVEの悪い口コミ
続いて悪い口コミの紹介です。
抱っこ紐、ベビービョルンMOVE使っとるんやけど装着も覚えたら簡単やし腰も肩も楽なんやけど、ただ1つ難点なのがコンパクトにならないこと😥
— yuma☺︎🐳6m (@yuma1090sk) August 17, 2021
買い物でずっと抱っこ紐つけて…とかならいいけど、ちょっと預けて…とか予防接種とか出先で抱っこ紐外すことがあった時にほんと不便💦
腰の負担はエルゴ並みに軽減され、なおかつminiと同じように使えるのが凄く嬉しい!!ただ、背中の支柱があるせいで、収納するのが少し面倒です。その為、☆マイナス1させていただきました。
ベビーキャリア 抱っこひものレビュー・口コミ - Yahoo!ショッピング - PayPayボーナスがもらえる!ネット通販
ほとんどが高評価でしたが、収納時にかさばるという声が複数ありました。
実際のところ、エルゴと同じくらいかさばります。ベルトのクッション性が高い抱っこ紐だとどうしてもかさばってしまうのかもしれません。
その他には、
「赤ちゃんの足が太ももに当たって歩きにくい」
という声もありました。
MOVEのスペック
スペックは以下の通りです。
メーカー | ベビービョルン |
対象月齢 | 新生児~ |
対象体重 | 3.2kg~12kg |
製品重量 | 860g |
素材 | 全面メッシュ素材 |
抱き方 | 対面抱っこ・前向き抱っこ |
お手入れ方法 | 洗濯機可(洗濯ネットが必要) |
価格 | 19,800円 |
価格は19,800円、ベビービョルンの中では中間クラスの抱っこ紐です。
同社の上位クラスにはONE KAIがありますが、個人的にはONE KAIよりもMOVEの方が使いやすい抱っこ紐だと思っています。理由はおすすめポイントの中で説明しますのでぜひチェックしていってください。
【BABYBJORN-ベビービョルン-】おすすめポイント7選
それでは実際のレビューに移ります!まずはMOVEのおすすめポイントからです。
①肩や腰への負担が少ない
幅広のサポーターが付いているので肩や腰への負担は少なめでした。
ベビービョルンと聞くとMINIのイメージが強いのでクッション性が低いと思われがちですが、MOVEは幅広のサポーターが付いています。
付け心地も良くて身体にしっかりとフィットするので、肩や腰の広い範囲で荷重を支えられます。紐が食い込んで肩や腰が痛くなるようなことは一度もなかったです。
②赤ちゃんの出し入れが簡単
バックルがすべて体の正面側にあるので、赤ちゃんの出し入れがとても簡単でした。
抱っこ紐に赤ちゃんを入れる方法は、胸付近にあるバックルを3ヵ所留めるだけです。具体的には下記公式動画の37秒~51秒の手順になります。
バックルの操作性も良くて片手でサッと留められます。
背中側にバックルがあるエルゴよりもMOVEの方が赤ちゃんの出し入れはラクでした。毎日のことなのでこの差はけっこう大きかったです。
男性や体が固い人はバックルが体の正面側にあった方が便利です!
③リュックを背負ったまま赤ちゃんを出し入れできる
赤ちゃんを降ろすときに肩紐を外す必要がないので、リュックを背負ったまま・コートを着たままでも赤ちゃんを出し入れできます。
この点はエルゴとベビービョルンの大きな違いだと思います。
エルゴから乗り換えた身としては、リュックを背負ったまま赤ちゃんを出し入れできることが本当に快適でした。
赤ちゃんが歩けるようになると自分で歩きたがることが増えたので、抱っこ紐から出し入れする機会がけっこう多かったのですが、
MOVEだとサッと出し入れできるのでストレスなくお出かけができました。
④夫婦で兼用しやすい
ベルト調整が簡単で夫婦兼用しやすかったです。
私の身長は181cm、妻は159cmなのでそれなりに体格差がある夫婦ですが、ベルト調整で使いにくさを感じることはなかったです。
操作感も良くて、硬すぎたり変に引っかかる感じもなくスッと引っ張れて体にしっかりフィットするので気に入っています。
⑤前向き抱っこができる
前向き抱っこはかなり使えました。
赤ちゃんは周りの景色が見えるので退屈しないで済みますし、親にとっても前向き抱っこの方がおとなしくしてくれるので助かります。
赤ちゃんが元気なときは前向き抱っこ、眠りそうだと思ったら対面抱っこにして抱き方を使い分けていました。
⑥全面メッシュ生地なので洗濯しても乾きやすい
赤ちゃんは抱っこ紐の中にいると頻繁に肩紐を噛んで汚します。また、吐き戻した母乳やミルクが抱っこ紐にかかってしまうこともあります。
我が家の場合、吐き戻しが多い時期は週に1回くらい抱っこ紐を洗濯していました。その他の時期でも月に2回は洗濯したと思います。
MOVEは全面メッシュ生地なので夏場なら半日で乾きます。かなり乾きやすいので気軽に洗濯できるのもおすすめポイントの一つです。
⑦個人的にはONE KAIよりもMOVEがおすすめ
ベビービョルンの上位クラスと言えばONE KAIで、最近は最上位クラスにHARMONYも発売されましたが、個人的にはMOVEの方がおすすめです。
理由は以下の2つ。
MOVE | ONE KAI HARMONY | |
装着方法 | ○ 羽織る | △ かぶる |
バックルの位置 | ○ 全てのバックルが体の正面側にある | × 複数のバックルが体の背中側にある |
バックルの位置は上で説明した通りですが、MOVEは装着方法もほかのクラスの抱っこ紐とは違っています。
ONE KAIやHARMONYは頭からかぶって装着します。感覚的にはTシャツを着る感じです。対してMOVEは肩紐を羽織るようにして装着します。こちらは、前開きのベストを羽織る感じです。
どちらが装着しやすいかというと、検討するまでもなくMOVEの方だと思います。バックルが体の正面側にあることも含めると、使い勝手で優れているのは断然MOVEです。
ONE KAIやHARMONYは3歳まで使えるので、長期間抱っこ紐を使いたいと考えている方は上位クラスが良いかもしれません。
ただ、2歳になるまでに約7割の親が抱っこ紐を卒業しているので、3歳まで使うことは稀だと思います。詳しくは記事の後半で説明します。
【BABYBJORN-ベビービョルン-】気になるところ4選
MOVEは使い勝手が良い抱っこ紐ですが、気になるところも何点かあります。
①かさばる
肩や腰のサポーターがしっかりしているので、しまうときにかさばります。
エルゴの抱っこ紐やONE KAIと同じくらいかさばりますが、サポーターがある分これについてはしょうがないことだと思います。
なので、コンパクトにたためる抱っこ紐を望んでいる方には不向きな抱っこ紐です。
②ウエストバックルの外し方にコツがいる
説明書にも記載されていることですが、ウエストバックルを外すときにちょっとしたコツがいります。
ウエストバックルは本体とショルダーベルトをつなぐバックルです。このバックルを外すとき、ただ単純にバックルのボタンを押しても固くてなかなか押し込めません。
ですが、ショルダーベルトを内側に寄せてからボタンを押すことで簡単に押し込めるようになります。
このコツを使うことで、豆腐を潰すくらいのチカラでボタンを押せるようになるので、女性でも固さを感じることはないと思います。
③耐荷重が少なめ
MOVEの耐荷重は12kgです。エルゴは20kgなので耐荷重にかなり差があります。
ただ、エルゴほどの耐荷重が必要かは疑問です。というのも、抱っこ紐で20kgを背負うのはちょっと重すぎると思うからです。
耐荷重は12kgあれば十分
我が家の場合は、子供が【1歳8ヵ月・体重11kg】くらいで重さに耐えられなくなって抱っこ紐を卒業しました。一般的にも2歳になるまでに約7割の親が抱っこ紐を卒業しています。(参考:Nice baby lab)
抱っこ紐を卒業する2歳児の平均体重は男の子で12kg・女の子で11.4kgなので、子供の体重が12kgになる前に多くの親が抱っこ紐を卒業していることになります。(参考:平成22年乳幼児身体発育調査報告書)
実際、子供の体重が10kgを超えるとズシっと重さを感じるようになります。男の私でも抱っこ紐で長時間お出掛けするのは10kgまでが限界でした。
子供が大きくなると抱っこ紐よりもベビーカーの方が活躍するので、性能的にはMOVEくらいの耐荷重があれば十分だと思います。
④お店に置いていないことが多い
抱っこ紐の性能とは話が変わりますが、MOVEは店頭であまり見かけません。正直この点が一番気になるところです。
本当に素晴らしい抱っこ紐なのになぜお店に置いていないのか不思議で仕方ありません。
置いている店舗を私なりに調べたところだと、ベビーザらスが一番多い印象でした。
店頭で見つからない場合は
抱っこ紐は人によって合う合わないがあるので、購入する前に試着した方が無難です。
もし店頭以外で試着をしたい場合は、レンタルを試してみてもいいかもしれません。
レンタルすると実際に抱っこ紐でお出掛けできるので、自分にフィットする抱っこ紐かをしっかり判断できると思います。
まとめ
ここまで、ベビービョルンの抱っこ紐「MOVE」のレビューを書いてきました。
抱っこ紐は安い買い物ではないので慎重に選びたいですよね。
レビュー記事や知り合いのおすすめを参考にすると選びやすくなりますが、最終的には他人のおすすめよりも自分に合うかで決めた方が良いと思います。
レビュー記事を書いている私が言うのも変ですが、結局は自分が気に入った抱っこ紐が一番です。
私や私の妻は、利便性の高いMOVEを気に入りましたが、それが全ての人に当てはまるかというと違うと思います。
ぜひいろいろな抱っこ紐を実際に手に取ってみて、ご自身に合う抱っこ紐を見つけてください。この記事が抱っこ紐探しの一助になれば幸いです。