子供が生まれると夫婦で話し合いたいことが増えますよね。
家事育児の分担や子供の預け先、お金のことまで挙げればキリがありません。
ただ、いざ話し合ってみると思うように話が進まないこともあるかと思います。
- 感情的になってしまう
- 意見を否定してばかりで何も決まらない
- すぐに話がそれてしまう
こんなことで悩んでいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、夫婦の話し合いを建設的に進めるための5つのルールについてお伝えします。
5つのルール
それではそれぞれのルールについて1つずつ解説していきます。
1.伝える努力をする
話し合いのときは、自分の気持ちを言葉にする努力をしましょう。
夫婦であっても他人は他人です。育ってきた環境が違うため、それぞれが全く別の価値観を持っています。
また、抱えている役割も違います。自分の見えないところで相手がどんな苦労をしているのかはわかりません。
この点を踏まえずにいると、
疲れているのになんで気付いてくれないんだ
それくらい言わなくてもわかるだろ
と思うようになってしまいます。
ただ、価値観や役割が違う人の気持ちを何から何まで察することは困難です。人の想像力には限界があります。
ですので、話し合いのときは察して欲しくなる気持ちを抑えて、言語で伝える努力をしましょう。
「言語化した内容以外は何も伝わっていない」くらいの心構えでいた方が、より建設的に話し合えるはずです。
2.過去の話を蒸し返さない
話し合いのときは、目の前にある課題についての話をしましょう。
「あのとき〇〇と言われた」
「あのとき△△してくれなかった」
このように過去の話をあれこれ蒸し返すことは避けるべきです。話があちこちに飛んでいき収拾がつかなくなってしまいます。
例外として、「あのときはこうだったから、今回はこうしよう」と目の前の課題につながる内容であればいいと思います。
3.相手の尊厳を傷つけない
「親しき仲にも礼儀あり」は夫婦であっても大切です。
結婚生活が長くなると、これくらいなら冗談で済むだろうと配慮に欠けた言葉を言ってしまいがちです。
ただ、夫婦にも言っていいことと悪いことがあります。夫婦だからという安心感に甘えていてはいけません。
相手の尊厳を傷つけてしまう言葉は控えましょう。
4.まずは相手の意見を受け入れる
相手の意見に違和感があっても頭ごなしに否定してはいけません。
「それは違う」
「ありえない」
「意味が分からない」
こういった言葉がとっさに出てきてしまうようでは話し合いは成立しません。話し合いの目的は自分の考えを押し付けることではなく、互いの考えを知ることだからです。
意見が違ったとしても「私は私、あなたはあなた」と思って、まずは相手の意見を受け入れましょう。
例えば、
「そうだよね。一理あるね」
「大切な考え方だね」
「その気持ちわかるよ」
こういった言葉でワンクッション置くことをおすすめします。
5.感情的になったら話し合いを中断する
話し合いのときは、感情的になりすぎてはいけません。
感情的になると伝えたい意見を伝えきれずに終わってしまったり、勢い余って本心ではない言葉を口にしてしまうこともあります。これでは建設的な話し合いにはなりません。
相手が感情的になったら無理に付き合おうとせず、話し合いを中断して相手が落ち着くのを待ちましょう。
もし自分が感情的になってしまったら
自分が感情的になってしまったら心掛けておきたいことがあります。
それは、自分の機嫌を相手に取ってもらおうとしないことです。
「こんなに嫌な思いをした。私が不機嫌なのは君のせいだ。なんとかしろ!」
残念ながらこれでは話し合いはうまくいきません。
嫌な思いをしたから不機嫌になる。これは自然なことです。
ただ、自分の不機嫌さを理由に相手に謝罪を迫るような交渉をしてはいけません。それを良しとしてしまうと不機嫌になったもの勝ちになってしまうだけであまりに不毛です。
機嫌は誰かに取ってもらうものではありません。自分の機嫌は自分で取るようにしましょう。
話し合いにはルールが必要
先にも触れた通り、夫婦であっても他人は他人です。育ってきた環境が違うため、それぞれが全く別の価値観を持っています。
洗濯物の畳み方や食器の重ね方、理想の住環境にいたるまで夫婦の価値観には違いがあるはずです。
そんな2人がプライベートな空間を共有しているわけですから、話し合いはこじれて当然です。
こじれたときにルールがないと声の大きさや口のうまさで決着がついてしまいます。これでは一方ばかりが我慢を強いられる夫婦関係になりかねません。
健全な夫婦関係を維持するにはルールで守られた話し合いが必要です。
まとめ
ここまで、夫婦で話し合うときに守りたい5つのルールについて書いてきました。
私の感覚としては、話し合いは異文化交流と似ている気がします。
外国の方と挨拶をするときに握手を求められたとしても、お辞儀じゃなきゃ絶対にヤダとはなりませんよね。
「そういうお国柄なんだ」と受け入れて握手に応じるはずです。
それと同じように、夫婦で意見の違いがあっても「この人はこういう人柄なんだ」と受け入れてしまった方がいいように感じます。
相手の意見は異国の文化だと割り切って、受け入れられるものは受け入れていきましょう。