家に帰ると子育て中の妻がイライラしていることってありますよね。時には、
「何してるの!」
「もう、いい加減にして!」
こうした怒鳴り声が聞こえてくることも。
常に子どもと一緒にいる母親の負担は大きく、どれだけ我が子を大切に思っていても子育てのストレスから感情が爆発してしまうこともあります。
一方で、声を荒げた後に「なんであんな言い方をしてしまったんだろう」と落ち込んでいる妻を目にすることも。
この記事では、そんなとき妻にどんな言葉をかければいいのか、行動を示せばいいのかをまとめました。私が体験した中で、やって良かったことと失敗したことを紹介していきます。
子育てでイライラしている妻にやって良かったこと
やって良かったこと①:感謝や労いの言葉を伝える
やって良かったことで最初に挙げたいのが「感謝や労いの言葉」を伝えることです。ありがちな話ですが、やはりこういった声掛けは大切だと実感しています。
実際のところ、私がこれらの言葉を意識して伝えるようになってからは、妻のイライラが目に見えて減りました。
具体的には帰宅後すぐや食事前、子育ての合間に「ありがとう、お疲れ様、助かったよ!」などの声掛けを意識しています。
声掛け以外にも仕事帰りに妻の好きなデザートを買って帰ることもあります。とにかく気遣っている姿勢を目に見える形で示すことが大切です。
「ありがとう」の回数を数えてみた
最近は妻にお礼を言う習慣がしっかり定着したので、試しに休日に何回「ありがとう」を言っているのかを数えてみました。
結果は18回!
日本人が一日に言う「ありがとう」の平均回数は7.5回※1なので、平均と比べるとかなり多く伝えられています。ただ、子育て中は夫婦のやり取りが増えるので、私の回数が多いのは当然の結果なのかなと思っています。
これをお読みの方も、休みの日に自分が何回「ありがとう」と言っているかを数えてみるといいかもしれません。日本人平均の7.5回よりも少ないようであれば、声掛けを意識することをおすすめします。
やって良かったこと②:子どもが生まれてからの写真を一緒に見返す
妻と一緒にこれまでの子育てを振り返るのもやって良かったことです。
怒鳴り声をあげるときって、子育てのストレスから一時的に自分の子どもが「受け入れられない」状態になっていると思うんです。
そんなときは妻に寄り添って気持ちが落ち着くのを待つのが得策。私の場合は昔の写真を見ながらこれまでの子育てを振り返るようにしています。
妻と一緒に振り返る思い出
- 妊娠がわかったときのこと
- 胎動を感じたときのこと
- 出産のこと
- 初めて我が子を抱いたときのこと
「あのときはこうだったよね」と思い出話に花を咲かせて、気分転換の手伝いをしています。夫婦によってコミュニケーションの形は違うので一概には言えませんが、写真など妻のクールダウンを手助けできるコンテンツを1つ持っていると役に立つはずです。
やって良かったこと③:妻が自由になれる時間を作る
あれこれ考えるよりも、「あとはやっとくから少し休んで!」と伝えて子育てを交代するのが一番スマートです。
そもそも、妻がイライラしている原因は睡眠不足と自由時間の不足であることが多いので、子どもから離れられる時間を適度に確保するのがイライラ解消の一番の近道になります。
「母の日に本当に欲しいもの」というアンケートでも『一人の時間』がダントツの1位になっています※2。この結果からも、母親には自由時間が必要なことがわかります。
ポイント
家事を交代して妻の自由時間を確保するのもアリです。私はミールキットという食材宅配サービスを使って時短調理をしています。ミールキットは料理の苦手な男性でも簡単に本格的な料理が作れるので、仕事と育児で忙しいパパの強い味方になってくれます。
やって良かったこと④:自分の機嫌は自分で取る
これは自身のメンタル管理の話ですが、子育てで手一杯な妻をイライラさせないためには「自分の機嫌を自分で取る」ことも大切です。
- 不快なことがあるとすぐ機嫌が悪くなる
- 自分の機嫌の悪さを人質にして、自分の要求を通そうとする(有利な立場に立とうとする)
私は対人関係でこういう立ち回りをしてしまう悪い癖がありました。ただ、自分が赤ちゃんの機嫌を取る立場になってみて、機嫌の悪さを他人にぶつける行為がどれだけ幼稚なのかを痛感させられました。
大人であれば、自分の要求は言葉で伝えるべきです。その努力を怠っていきなり不機嫌になるのは子どもがやることだと考えを改めました。今は猛省して「自分の機嫌は自分で取る」ようにしています。
私と同じように機嫌の悪さを表に出してしまう方は、これを機に自分で自分の機嫌を取ってみてはいかがでしょうか。このメンタル管理は社会生活でも役立つスキルなので、身に付けて損はありません。
やって良かったこと⑤:家事育児の分担を見直す
家事育児の分担を見直すことも大切です。子育ての大変さは子どもの成長によって変わってくるので、家事育児の担当は柔軟に変えていった方がいいと思います。
我が家の場合も夜泣きが多い時期は夜の育児を交代制にしたり、抱っこの要求が多い時期はお散歩を交代制にしたりと頻繁に分担を変えてきました。
仕事が忙しい時期に私の育児負担を減らしてくれたこともあります。家事育児そして仕事を網羅的に見て、ストレスがかかりすぎている部分を夫婦でフォローし合うのが理想です。
【失敗談】子育てでイライラしている妻にやってはいけないこと
失敗したこと①:「言ってくれればやるよ」
妻から「子どもがお散歩に行きたいみたいなんだけど洗濯物が溜まってて…」と言われたので「言ってくれればやるよ」と答えたのですが、これで妻を怒らせてしまいました。
理由は「洗濯やお散歩は妻の担当」と決めつけたような言い方だったからです。
どちらのタスクも妻でなくてもできることです。「言ってくれればやるよ」というどこか他人事な言い方に、妻の反感を買ってしまいました。
改善点
普段から「言われたらやる」の姿勢ではなく、自分から家事育児のタスクを見つけに行く姿勢が大切だと学びました。
失敗したこと②:「疲れてるから後にして」
仕事から帰ったとき妻から「相談があるんだけど」と言われたのですが、「今疲れてるから後にして」と答えました。私はそのあとすぐ寝てしまい、相談を持ちかけられたことも忘れていました。
後になって、赤ちゃんがミルクを何度も吐き戻しているので相談したかったのだとわかりました。
妻にとって一番頼りにしたい相談相手は夫である私です。にもかかわらず対話をスパッと拒否されたので、妻はイライラを募らせていました。
改善点
疲れていてどうしても休みたいときでも、「後にして」と答えるのではなく「3時間後でもいい?」と具体的な代案を提示することが大切だと学びました。
失敗したこと③:「自分の機嫌は自分で取って」と要求する
先ほど、自分の機嫌は自分で取るべきと書きましたが、これを子育て中の妻に要求するのは大きな間違いです。
私は一度だけイライラしている妻に向かって「自分の機嫌くらい自分で取りなよ」と言ってしまい、結果的に妻を傷つけてしまいました。
私の発言に対して妻は「できる限りイライラを表に出さないようにしている。でも子育ては思い通りにいかないし寝不足も続いていて心も体も限界。イライラすら否定されたら、このやり場のない気持ちをどうすればいいんだ」と言って部屋にこもってしまいました。
改善点
すでに精一杯努力している人に向かって正論をぶつけても、相手を傷つけてしまうだけだと学びました。妻の苦労に目を向けることを忘れ、自分の価値観だけを押し付けてしまったと反省しています。
妻への気遣いだけでなく、家事育児を効率化して夫婦の負担を減らそう
ここまで私の体験談と失敗談を紹介してきました。成功例や反面教師として参考にしていただければ幸いです。
子育ては親の思い通りにはいかない上に、エンドレスにお世話が続いていくのでストレスが溜まりやすくなっています。特に、子どもと一緒にいる時間の長い母親には適度な息抜きが大切です。
とはいえ、夫である私たちには仕事があるので家庭のことばかりしているわけにはいきませんよね。そのため、効率的に家事育児をこなしていくことが大切になってきます。こちらの記事で私が実践している効率化のノウハウを紹介しているのでチェックしてみてください。
- ※1:”日本人の「ありがとう」を徹底解剖!キットカット調査リリース”.ネスレ日本.(参照2,022‐04-04)
- ※2:”500人のお母さんにアンケート調査を実施。普段の疲れやその解消法、母の日にほしいものについて回答してもらいました。いつもはなかなか聞けないお母さんたちの本音に注目です!”.パナソニック.(参照2,022‐04-04)